2008-05-15
気密測定を行うタイミングとは?
気密測定風景です。気密測定専門会社に依頼して測定しています。
気密測定の目的は、一定のレベル以上の気密性能を確認する事は勿論ですが、それと同時に、もっと大切な目的があります。それは、空気の漏れ箇所を発見して気密処理をする事です。それが出来るのは、断熱気密処理が終わった時点で、なおかつ内装ボードや外装材を貼っていないタイミングでなければなりません。そうでなければ、漏れている箇所を探して気密処理する事ができません。
建物の気密性能とは、厳密には完成した状態での性能ですが、新築はもちろん、既存建物の断熱改修を含めて断熱気密施工歴15年の経験から言わせていただくと、写真のような施工のタイミングでの確認作業が絶対に必要です。充填断熱・外張り断熱などの断熱方法にかかわらずです。
完成したときだけ気密測定する会社もあるようですが、意味がないと思います。測定会社の人から聞きましたが、とある住宅会社の依頼で完成した建物で測定したところ、期待した性能が出ず、現場監督も苦笑いしていたとか。どういう報告が建て主さんになされたのか、あるいは、なされなかったのか?とにかく、完成してから測定して、どのような結果が出ようとも、手の施しようがありませんよ。