歴史的建築物保全活用専門家養成講座
栃木県建築士会で行われている、人数限定の講座。年間で15回開催。6回目となる今日は栃木市で行われました。
講師は栃木市で活躍されている大工棟梁で、大兵工務店の山本平一さん。上の写真は、ご自身が手掛けた土蔵の前で説明されているところ。前回に引き続き、伝統的な建造物の補修工事を手がけてきた経験談に基づいてお話をしてくださいました。実務者の視点からの経験談や苦労話、今後に向けてのアドバイスなど、本当に勉強になります。
栃木市。今年はすでに何回も何回も通っているおなじみの場所(^^;)
今日の午後は、通算で約7時間にも及ぶ座学を経たあとに、伝統的な建物が多い栃木市街を散策しながらの勉強会です。直接手掛けた建物ではなくても、座学で話していただいたことを実物を通して理解を深めることが出来ました。
水運も盛んだった栃木市内は、多くの観光客が訪れていました。こういう恵まれた建築環境の街なのに、今までの私は脇目も振れずに現場へまっしぐらでした。ちょっともったいなかったですかねえ(^^;)
もちろん、栃木市の工事中のお宅にも行きましたよ。玄関部分の左官塗りが終わりました。サイディングの壁と調和しています。微妙な色加減の調合。萩原さんには頑張っていただきました。
道路側から見る正面は、平入りの店蔵風(^^)
庭側へ回ると、広大なウッドデッキが・・・。
左官職人の小林さん。間もなくすべての工事が終了です。
いまどきの家では、左官屋さんは基礎巾木のモルタル塗りと玄関ポーチのタイル貼りぐらいしかないことが多いんですよ。
今回はそれに加えて、室内ほとんどの壁を珪藻土塗り、キッチン脇のモザイクタイル貼り、洗面化粧台のモザイクタイル貼り、ガラスブロックの施工、などを行いました。とてもやり甲斐がありましたよね(^^)本当にお疲れ様でした。