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2011-07-23

内装工事進行中

日光市内の東照宮への目抜き通り沿いで新築中の理容店さん。杉板の無垢材で壁を作っています。これが床屋さん?いえいえ。

実はこちらの床屋さんは、趣味で日光彫りを行うんです。しかも、ご夫婦による共同作業。奥様が絵付けをして、ご主人が掘ります。しかも、素人の趣味を大きく抜け出し、コンクールで一等賞を取る腕前です。その作品を展示即場鵜するためのスペースが写真の部屋です。

作品を展示する空間としては、民芸調でありたいなあと考えました。しかし同時に、純和風をイメージできるような内装にしたいと思いました。とりあえず板貼りをイメージしましたが、単なる板貼りでは洋風にもなりかねません。そのとき、大工の小曾根んさんがヒントをくれました。下野の軒天を指して『こういう仕上げもできますよ』と。これには私もピンときました。これだ、これで行こう。

内装工事

かくして作戦は成功しました。貼ってみると、イメージ以上にイメージ通りでした。小曾根大工さんにお任せいしたのですが、板の目や色合いを考えてくれて、自然な風合いになるように配列を工夫してくれました。すぐれた庭などもそうですが、自然で美しく見える空間というのは、実は製作者が相当に考え苦心して作り上げているものなんですよね。

住居部分になる2階では、塗装工事を終えたので内装屋さんが施工に入りました。クロスを上手に貼ってくれる斉藤内装さんです。早速、パテ処理の前段階の、寒冷紗貼りなどの作業をしてくれています。

内装工事

クロス貼りですが、イメージは既に建て主さんと共有しています。今年の3月に完成見学会を行った、平ケ崎の家のイメージになる予定です。住宅部分も、随所に工夫を凝らした、素敵な空間なんですよ。完成したら、ぜひ、皆さんに見に来ていた抱きたいと思っています。