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2008-07-23

12センチという高さ(段差)について

昨日、久々にお邪魔した宇都宮市Kさん宅。左奥のダイニングに面して、リビングの畳コーナーがあります。畳コーナーの高さ(段差)は12センチです。なかなか絶妙な高さなんですよ。

12センチより低いと、低すぎて見栄えしません。従来の廊下から和室へ上がる段差よりも高すぎて作ってしまった、という印象になってしまうでしょう。

12センチ以上あれば、あえて作った段差という印象が保てます。この高さは、多少は足が弱い方でも上り下りが比較的容易です。

15センチ以上になりますと、足の弱わってきた人には苦痛になってきます。

20センチですと、階段を一段上がると同じ感覚ですね。小さいお子さんには、椅子代わりにもなる高さです。

30センチ以上の段差ですと、いわゆるバリアフリー基準で認められた段差(大人も椅子として利用を想定した高さ)になります。35センチですと、ゆったりとしたつくりの椅子と高さが同じぐらいですね。チョッと低めのダイニングテーブルにもぴったりです。

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※バリアフリー基準では、30センチ以上40センチ以下ならOK。そういう基準に基いて割り増し融資を受けたければ、写真のような12センチの段差がある畳コーナーは御法度ということになってしまうんですよ。充分な広さがあれば構わないと思うのですが、杓子定規な基準ですね。

※段差なしだったらどんな感じになるでしょうか?こちらのお宅の計画では、すぐ左側がダイニングテーブルを置けるスペースになっています。もし置いた場合、段差がないと、かなり見上げるような感じになるでしょう。また畳に寝っころがった場合、すぐ横に椅子がある訳ですから、場合によっては危なっかしい存在に映るでしょうね。テーブルと椅子が同居する空間で畳にベタッと昼寝したい場合は、段差が必要なのであります。