2008-06-03
純和風のインテリアを生かした洋風スタイル(1)
断熱・耐震改修したお宅の内部です。
ダイニング(元は和室・広縁)からリビング(元、和室)を見ています。
建て主さんは、断熱改修を期に、
従来の畳にコタツの生活から、
イス・ソファー生活への変更を希望されました。
しかも、和室であった柱はそのまま見せたいというのも希望でした。
イスやソファーを置くスタイルと、従来の伝統和室の柱・長押などを共存させて、
なおかつ見た目に違和感がないように、私なりに工夫を凝らしました。
壁は、明るいけれどシックな色合いの珪藻土塗りとしました。
天井は、節のない針葉樹の無垢板貼りとしました。
建具は、マス格子状のデザインで製作しました。
天井板の選択には苦労しました。
板目では、いかにも和風になってしまうし、
節があったのでは、空間が破綻してしまいます。
ツヤがありすぎても安っぽく浮いて見えそうでしたし、
板と板の間も、大きめな溝で、適度な立体感があった方が良いと思いました。
そしてなにより、お手ごろな予算で出来る事も必要でした。
苦労してやっと探し出したのは、
ウッドワンというメーカーの、壁貼り用の板でした。
ちょっと心配もありましたが、思い切って貼ってみたら大成功でした。
建て主さんにも、ことのほか気に入っていただいたのが嬉しかったです。
つづく。