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2017-09-26

基礎工事 水盛・遣り方(みずもり・やりかた)と床掘り(とこぼり)

基礎工事の報告です。杭工事が終わり、建物本体が、本格的な基礎工事に入りました。まずは床掘り(とこぼり)という工事です。コンクリート基礎の下に砂利敷きをしますが、その砂利を敷く面まで、土を掘って平らにならす工事のことです。

 

ところで、基礎の大きさや配置や高さなど、どうやって職人さんは施工できるのでしょうか?その基準となるのが下の写真の、オレンジ色の矢印部分。建物を囲むように、基準を木組みします。これを作る作業を「水盛・遣り方(みずもり やりかた)」と言います。丁張り(ちょうはり)とも言います。余談ですが、年配の大工さんの中には、「丁張り」なんていうのは土木用語だから使うものではない、と言う人もいるという話も聞いたことがあります。

 

オレンジの矢印の板は、正確に水平に組んであってります。また、グリッドと呼ばれる基準線が結べるように、釘を打ってあります。3本並んでいる釘のうち、真ん中のは壁などのグリッドの中心線で、両脇の2本は基礎幅の外側になるように打ってあります。

 

釘と釘を結んで水糸を張ります。床掘り(とこぼり)の高さを正確に施工できるよう、常に高さを確認しながら作業を進めていくためです。