左官塗り外壁の施工過程
更新が滞っているうちも、現場は着々と進んでいるのでした(^^;)
さて、今日は外壁の施工過程をご紹介したいと思います。
まずは骨組みのスカスカ状態。7月に建て方をしている時の写真です。
構造用合板を下貼りします。耐力壁でもあるので、釘の種類や間隔にも注意です。
透湿防水シートという防水紙を貼ります。
このシートは、外部からの水分は透過しないのですが、内部からの水分(湿気)は透過するという優れものです。
だから、表と裏を逆に施工したら大変なことになるから注意なんですよ。
透湿防水シートの上から、タテ胴縁という部材を取り付けます。
胴縁と胴縁の間がに空間ができて、外壁の通気層になるわけです。
タテ胴縁の上から、ラス下と呼ばれる板を貼っていきます。
近くから見ると、ご覧のとおり。板の隙間から、通気層が出来ている状況が理解できるでしょうか?
今度は、アスファルトフェルトという黒い防水紙を貼り、その上からリブラスという網を貼ります。
リブラスとは、モルタルの脱落防止のために伏せ込む金属製の網です。
リブラス網の取り付けが完成しました。あとはモルタル塗りを待つだけです。
第1回目のモルタル塗りです。割れ防止と軽量化に工夫を施された軽量モルタルを塗ります。
塗った後には、わざとハケ目をいれ、粗く仕上げます。
次に塗るときに、付着を良くするためです。
1回目の下塗りが完成しました。伏せ込んだリブラス網の形が見えていますね。
充分に期間を経てから、2回目のモルタル下塗りが完成しました。
今回も、塗った後にハケ目を入れています。
しかし1回目と違って、全体的に平滑で綺麗な仕上がっている様が、とても美しいです。
さて、ここからまた充分な養生期間を経て、来週末に最後の仕上げ塗りをします。
オリジナル・ブレンドのカラー砂漆喰です。今回も新しい色に挑戦しました。今から楽しみです。