2009-09-20
夏を涼しく過ごす工夫
ついつい忙しさに流されて更新が滞りがちです。
という訳で「日記」であるにもかかわらず二日前の報告です。
グリーンチェーン推進ネットワークという会の勉強会があり、
18日の金曜日は、埼玉県の熊谷市まで行ってきました。
エアコンの使用量を最小限にするために、
建築や植栽に工夫を凝らした建物の見学会です。
写真の建物なのですが、南側の植栽が見事ですね。
蔓性の植物で1階の窓を覆っているのがお分かりでしょうか?
下の写真ですが、内部から見るとこんな感じです。緑がガラス全面を覆っています。
物理的に輻射熱を下げているのは分かりますが、見た目にも涼しげですし魅力的ですよね。
この建物、日本一の熱暑で有名な熊谷市にあってエアコン無しを目指しています。
実際、エアコンは設置されていなくても、今年の夏を快適な環境に維持できたそうです。
網戸の付いた框の鎧戸を設置して夜は自然の空気を循環させるなど、
なるほどと思う工夫も施してあり、参考になることが多くありました。
ただし、地下水を外壁内部に循環させるなどの機械的な手法も取り入れています。
さすがに熊谷市で全く機械に頼らずに快適な涼しさを得る、というのは無理なのでしょうか。
建物見学と講義の後は、庭で意見交換会を行いました。
参加していたのは、大手住宅メーカーやディベロッパーの開発担当者、
それに住宅建築省エネルギー機構の職員など、そうそうたる顔ぶれでした。
涼しい工夫のみならずデザイン的にも優れた建物を拝見し、沢山のヒントを得ましたので、
早速、計画中の建物から生かすことにしました。半日を費やして行った甲斐がありました。