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2009-09-22

屋根のデザイン ・・・ 破風(はふ)

屋根のデザイン(見た目の印象)を決定付ける要素として、
屋根材そのものはもちろんの事ですが、
屋根側面の厚みの部分である「破風(はふ)」があります。

今回の建物では、「和風モダン」的な瓦屋根を
重厚かつ伝統的に見せたいという意図を持って設計しました。

屋根の妻側詳細

破風の詳細です。

まず、通常サイズの母屋(もや)を隠すのに充分な厚みを持たせました。
瓦屋根葺きに軒の出が約1メートルありますから、
垂木のサイズも45ミリ×105ミリという大きなサイズです。

従って、破風の厚みもかなりあり、見た目に単調にならないよう二段破風としました。
この破風を、艶消しかつ、やや濃い目の銀色ガルバリウム鋼板で覆いました。

屋根の妻側詳細

角度を変えて見ます。構造上の理由で大きい母屋については、あえて見せます。
浸透性の保護塗装仕上げとし、先端の小口部分はガルバリウム鋼板で覆いました。

破風廻り詳細

狙った以上に効果的に、重厚な蔵のイメージの屋根を表現できたと思います。
建て主さんも「外観は100点ですね。」と喜んでくださっています。

屋根の妻側遠景