2011-08-18
建て方前日の気持ち
独立開業してから8年半、新築住宅の建て方の前日は、変わらず一種独特の重苦しい気分に見舞われます。よくよく考えてみれば、とてつもない重圧に耐えている自分がいるのでした。
しかし、それも考えてもみれば当然ですよね。自分に住宅の建築を依頼してくださった建て主さんの、人生をかけた一大プロジェクトの中の、重要な瞬間なのですから。緊張しない方がおかしいというものです。
前日までがそのような気持ちでも、当日になればウキウキ・ワクワク。なんだかちょっと変でしょう?巨大なクレーンで吊り上げられた部材を組み上げ、大工さんが柱や梁材などを叩く音は、これはもう言うに言われず気持ちが良いのです。まさに『建設の槌音(つちおと)』ですからね。建築をやっていて、最も楽しい瞬間でもあるのです。
パソコンを前にしてそんなことを想像していたら、なんだかとても楽しくなってきました。しかし、想像しすぎて興奮し、眠れなくなったら大変です。今日はもう遅くなってしまいました。明日に備えて寝るとしましょう。