2013-03-23
古民家の小屋裏で思索
会津戦争の戦禍を免れたということから推定築年数が150年にもなる古民家。3度目の本格的な調査となる今日は、再び小屋裏へ登りました。
前回は無防備状態で登ったために、その後ひどい目に合ってしまいました。今回はツナギに加えて防塵マスクに頭タオル巻きという万全のスタイル。改装計画の案を練るため、じっくりと太鼓梁の上に腰を下ろして思索(笑)することができました。
さすがにこれだけの年数を経ていますので、様々な改築・リフォームを経て、一見するとそんなに古いという事が信じられないほどになっています。しかも、かなり大胆に増改築をした経緯があって、全貌を把握するまでが本当に大変でした。
全貌の把握に苦労する程に増改築を重ねられたこの家ですが、しかし特筆すべきは、これだけの年数にもかかわらず床下が良好な状態であるという事。古民家でそういう恵まれたものは意外に少ないと思うんですよね。立地環境も良かったのが大きく幸いしていましたね。
もちろん、屋根裏へ登ると、実に立派な梁組みが見られます。これだけ立派な構造体でもあり、また創建当時は茅葺だった屋根を銅板葺と軽量化されていたこともあって、先の震災でも何の被害もありませんでした。
古民家の魅力を最大限に引き出して、便利かつ暖かい家に再生するプランも、ようやく固まりつつあります。7月下旬の着工、年内完成へ向けて一歩前進しました。