真岡の家 天井に塗る塗料
2月最後の日である今日は、すごい雪になりましたね。庭の雪は、午前11時の時点で20センチぐらいにはなったでしょうか。夕方まで降り続くようですから、明日の朝などは道路も大変なことになりそうです。
酒井塗装店さんが、真岡の家の天井に塗る色の相談に来てくれました。想像以上の雪が降ったので、あえて危険を冒してまで真岡に行くことにはしなかったそうです。賢明な判断ですね。建て主さんとは『白っぽく』とだけ打ち合わせてあり、壁の珪藻土の色も決まっていますので、あとは自然に見える『白』を探すというわけです。
色彩というのは何年やっていても難しいものなんですよ。例えば、まったくの『白』を塗りますと、冷たい灰色に見えてしまいます。暖色でまとめられた素材や壁からは浮いてしまいます。かなりアイボリーを追加しないと『自然であたたかな白』にはなりません。
壁との明らかな対比をし、しかも眩しくない程度の色合いを煮詰めていきます。二人で検討した結果、いつも軒天に使っている色を塗ってもらうことに決めました。
今回、なぜ天井に塗料かというと、臭いに敏感な建て主さんの奥様のことを考えて、念には念を入れて、クロスを貼らないことに決めたからなのです。下の写真は、今回使うことにした塗料の見本帳です。いつも軒天に使っている材料です。水性エマルジョンペイントという種類なのですが、やはり材料もピンきりなのですね。安い材料と比べると5割も高いそうです。しかし、モノの値段より手間の方が施工費のウェイトがかなり高いですからね。酒井さん曰く、『安い塗料は施工性も悪い。満足のいく仕上がりを求めて余計な手間ひまをかけるぐらいなら、高くても良い材料を使うほうがはるかにいいい。』と。酒井さんらしいコメントで、私も改めて納得したのでした。
酒井さんが帰られたので、コーヒーカップを持って茶の間へ行くと、雪見障子越しに雪が降っています。写真が下手で思うような雰囲気が伝わっていませんが、雪見障子越しに見る雪はなかなかなものですね。これが薄暗い日本家屋ですと、雪見障子越しに見る雪景色の美しさと輝きは、格別なものがあったと想像できますね。
再び外へ。家の前の空き地に生えている大きな落葉樹がとても美しいです。妻が、『雪が降ると、俄然、出かけたくなる。』と言いいながら、嬉々として愛車に乗り買い物へと出かけていきました(^^;)