2013-02-10
佐原を視察
今日は香取市佐原というところへ視察旅行。ここは江戸時代の街並みを良く残しているところで、伝統的建築群保存地区にも指定されている、小江戸ともいうべき町。
まちづくり委員会という分科会の研究会で、まちづくりを建築的な側面から考察する、という旅行。
古い建物そのものも視察の対象なので、こんなダイナミックな骨組み空間を観察したり。
このように、モダンなリフォームをすることで、新築では表現できない魅力を引き出した建物を見たり。今回の視察旅行は見どころたっぷりなのです。
佐原のもう一つの顔。それは、先の大震災で大きな被害が出たという事。その傷跡は、まだまだ多く残っているのでした。
具体的に、どういう壊れ方をしたのかとか、それをどのように修理しているのかというのも大切な視察のポイント。
所有者の方には気の毒で申し訳ないが、壊れたからこそみられる、土蔵の構造。その壁厚は1尺5寸(約45センチ)にも。
佐原というのは、かの伊能忠敬が活躍した町。伊能が実際に生活した建物も大きな被害を受けてご覧のとおり修復作業中。
しかし、かなり観光地としても定着しており、とても活気のある町でした。
似たようなまちである川越とはまた違って、圧倒的多数は昔からの商店主がそのまま引き継いで経営を成り立たせているところ。店を一軒、また一軒と丁寧に会話をしながら回っていると、そこはそのま江戸時代であるかのように錯覚してしまうから不思議です。
佐原という町は、そんな魅力が溢れる不思議な町でした。今度は、家族を連れてまた行かなくてはと思うのでした。