床の段差は12センチ
私がお勧めしている、和室と洋間との床の段差は12センチ。
和室は居間の隣の部屋となるけれど、建具を開け放つことで畳コーナーとしての使い方ができる部屋でもあるのです。
段差が全くないのは、それはそれで便利です。しかし畳コーナーの場合、あえて段差があることでのメリットがあるのです。
まず、畳に寝転がっているような場合、すぐ近くにダイニング椅子があっても恐怖感がないですね。赤ちゃんを寝せておく、なんていう場所としても最適です。いずれにして、居間よりも明らかに高いという安心感は相当なものがあります。
それから居間でスリッパを履きたいというような場合、畳の床とフラットですと、衛生的な観点からも見た目の違和感がありますよね。
ちょっとした段差は、椅子替わりにもなります。
そして、その段差は移動するに高すぎず、つまずき防止に低すぎず、という高さが理想です。(これを書いていて余計なことを思い出しましたが、お城のお堀は、敵が潜れないように深すぎず、歩いて渡るには浅すぎず、と何かでで読んだ記憶が・・・余談でした)
見た目のしっかり感なども考慮したいところです。
では、その高さとは何センチか?私も試行錯誤を繰り返し、実際に経験したり、時には設計講習会に参加して、講師のインテリアコーディネーターと意見交換をしてみたり・・・。
そうして私なりに出した結論が「段差は12センチ」なのでした。
今回の見学会では、来年、建築予定の方にも体感していただいて、納得されておりました。今日も、宇都宮市内で現在建築中の建て主さんにあらためて見ていただきました。
宇都宮の建て主さんとはその後、栃木市内のファミレスに移動しての打ち合わせ(大変ごちそうさまでした)それから宇都宮へ移動して、パナソニックショールームで外壁材や浴室のバスタブカラーの検討会(大激論(笑))
最後は建築現場に戻って電気の配線位置の確認・検討。朝早くから夕方真っ暗になるまで、大変お疲れ様でした。