大工さんの仕事納め
今月は日記の更新がままならなかったことが大反省ですね。楽しみにしていただいてる方々にお詫び申し上げます。
さて、先日はユニットバスの施工が行われました。今回のユニットバスのインテリアは、とても思い切ったデザインですよ。ブラック基調の床廻り及び浴槽があって、壁をライトな木目調で仕立てました。この組み合わせ、汚れの目立ちを気にしている私とは裏腹に、建て主さんの並々ならぬ嗜好が生かされているのです。なかなか素敵ですよ。これはもう、見学会でのチェックポイントの一つですよね。
いつもの通り、施工前にポイントとなる点を打ち合わせています。最も大切なポイントは、引き戸を水平に施工しないことです。これは意外に思うかもしれませんね。そんな指示を出しているのは、おそらくは渡辺建築工房ぐらいのものでしょう。しかしこれは重要です。何の指示も出さなければ、漠然と水平程度に仕上げらrます。場合によっては、引き戸の引き込み側が微妙に低くなる可能性もあるのです。実は、それが問題。微妙な勾配であっても、何人も出入りしたときに、引き込みの奥の方の敷居に、行き場を失った水が溜まる恐れがあるのです。だから、わざと手前側が低くなるように、わざと『微妙な勾配』を付けてもらうように指示しているのです。そうすればスムーズに排水されますので、水が敷居にたまる心配がなくなるという訳なのです。以前に失敗したことがあり、壁を剥がして再施工した経験からそのようにしているのです。
今日も良い天気です。板金工事の原田さんが、破風板と呼ばれる、屋根下の部材をガルバリウム鋼板で巻き込む施工をしました。いつもながら丁寧な施工です。しかも、壁際端部のおさまりには、雨で壁を濡らすまいとする工夫も欠かしていません。とても信頼ができるんですよ。
内部では、大工さんによる造作工事が進行しています。窓枠も、天然無垢板の杉材で施工しました。シラタ、と呼ばれる白身の綺麗な木材を調達して加工しています。なかなか、味わいがありますよね。壁が仕上がったら、もっと引き立ちますよ。
さて、今日は大工さんたちの仕事納めです。だから綺麗に整頓しています、と言いたいところかもしれませんが、いつもきれいに整頓されているので、現場はとても気持ちが良いんです。
外部の状況です。外壁工事も、年が明けたらいよいよ本格的に施工が始まります。そして1月下旬には足場も外れて、全貌が現れます。とてもチャーミングな建物になる予定です。こちらも楽しみにしていただきたいと思います。
新年からは心機一転、日記も内容を充実させて更新していく予定です。プロだから当たり前と思うようなことでも、日記を楽しみにしてくださっている大半の方々にとっては、すべてがまったく分からないことばかりだと思います。また、以前に書いたことがあるような内容であっても、お伝えする価値はあるのだと考え直しましたので、躊躇せずにどんどん書いていこうと思います。ご期待下さい。