那須地方の風土と隈研吾の作品を訪ねて
というタイトルの日帰りバスツアーを企画して行ってきました。建築士の集まりの会があって、こういう企画をする役職を仰せつかっているものですから、どうぜならと、私が行ったことのないところばかりを選んで(笑)
大谷石でデザインした、隈研吾という世界的に夢否建築家の建物。これ、JR宝積寺駅を出たところの、イベント人場にもなる場所にあるものです。あまりに斬新な石の使い方で驚きます。
駅舎の階段の天井は、構造用のベニヤ板を吊っただけのもの。あっと驚いてしまいました。
烏山の蔵造りデザインの建物。山あげという、お祭り屋台を展示したり紹介するところ。
こんなに立派な屋台が展示してある。なんと、最も新しい町の屋台は、100年前の製作だとか。
不気味なオジサン人形。しかし、祭りを紹介するために動きながら語り始めると、何ともユーモラスで楽しい。今度は、子供を連れて行って見せてあげよう。
旧馬頭町の、これも隈研吾の作品。『広重美術館』安藤広重を中心に、浮世絵が展示してある。
那珂川近辺に行ったのだから、お昼は那珂川の河川敷へ。
いうまでもなく、アユの塩焼きです(^^;)
満腹になったら、なす風土記の丘資料館と、それから移築した江戸時代の古民家を見学。
最後は一気に北上して那須町へ。隈研吾の作品二つ。最初は、那須歴史探訪館。
とにかく素材の使い方が斬新。そうして出来上がった空間も斬新。これでいいのか?と言いたいようなところもあるけれど、いいところだけ参考にして学べばそれでいいのだと思う。
そして石の美術館。石材店の倉庫を展示用に改修したり、ちょっと増築したりしてできた建物群。
不特定多数の見学者を想定した構造補強方法が参考になる。
茶室。細長い石の柱でデザイン。強く触ると折れそうで怖かった。実際に、去年の震災では倒れてしまったらしい。その石が、とても柔らかく、そして温かく感じる不思議な空間。
最初、現地に到着した時は『はあ?これが世界中から見学者が絶えない建築?』と思ったのだが、見れば見るほどに味わい深く、そして巧みな空間。これは、また見に来なければと思わせる力がありました。
出来るだけ沢山の箇所に行きたくて盛り沢山の強行軍でしたが、おかげで目が満腹になりました。今度は、めぼしい施設をじっくりと研究しに出かけるきっかけとなり、実のある旅行だったと思います。同行してくれた建築士の仲間たちも満足してくれたようで、よかった、よかった。